超低温冷凍船を中心とした外航海運事業を展開し、マグロなどの水産物を世界各地から日本へと届けている株式会社ユナイテッド・ジャパン。インド洋・大西洋・太平洋などを舞台に、保有・運航する船舶を用いた集荷や輸送を行うほか、船舶貸渡業や海運仲立業など多角的なビジネスを手がけています。中でも生食用マグロを扱う超低温運搬分野では高いシェアを誇り、世界規模の水産物流を支えている会社です。
▼会社紹介動画はこちら
今回はユナイテッド・ジャパンに新卒で入社し、現在は営業部長として活躍している菅澤に、会社の魅力や仕事のやりがいについて聞きました。
映像学から海運の世界へ。「自分らしく働ける場所」を求めて
ーー学生時代はどのようなことを学んでいましたか?
大学時代では映像学部に所属し、現在の仕事とはまったく異なる分野を学んでいました。元々音楽が好きで、ミュージックビデオ(MV)の制作に興味を持ったのが進学のきっかけです。4年制大学で映像について基礎から学びたいと考えて進学しました。
ただ、大学で学んでいくうちに興味の方向が少しずつ変わっていきました。映像を作ることそのものよりも、作品がどのようなプロセスで作られているのか、MVを通して人はどんなことを感じるのかといった部分に面白さを感じるようになったんです。映像制作というよりも、映像を「学問的な視点から考えること」に関心が移っていきました。
就活の時期には、映像業界の現場に進むイメージはだんだんと薄れていきました。それでも好きな音楽はずっと続けていきたかったので、就職先を考える際には「音楽活動と両立して働けること」も軸の一つにし、中小企業の求人サイトを中心に自分にフィットする会社を探し始めました。
ーーユナイテッド・ジャパンの第一印象を教えてください
求求人サイトで「海運」という文字に目が留まったのが最初のきっかけでした。私の祖父は日本郵船の乗組員で、子どもの頃に横浜で展示されている船を見に行った記憶があったんです。栃木県出身で海のない環境で育ったこともあり、「海に関わる仕事」に対して不思議な縁とワクワク感を感じ、自然と興味が湧きました。
会社の採用ページで事業内容を見ましたが、当時は船に関する知識がほとんどありませんでした。コンテナ船や商船といったイメージくらいで、「在来船」という船舶については初めて知り、インド洋・大西洋・太平洋という三大洋を舞台に自社の船を運航している事業のスケールの大きさに強く惹かれたことを覚えています。
ユナイテッド・ジャパンは、同業界の中でも保有している船舶の数が多いことが特徴です。特に、生食用のマグロを運ぶためのマイナス60度ほどまで冷却できる超低温船を保有しており、業界の中でもトップクラスの船舶数を誇ります。船舶コスト上昇に伴い事業を畳む同業他社もいる中で、これだけの規模感で事業を成長させている会社はそう多くありません。
就職活動中は、楽器の販売会社や地方銀行、自転車のレンタルサービスを展開している会社など、まったく違う業界の企業も検討していましたが、圧倒的な事業のスケール感に加え、国際的な仕事に関われる点に強く魅力を感じ、「この会社で挑戦してみた」いと入社を決めました。

正解のない「天然マグロ」を相手に、巨大な船を動かす醍醐味
ーー営業部長としての具体的な仕事内容を教えてください
私のミッションは、船に積み込む「貨物(マグロ)」を集め、できるだけ満載に近い状態で日本へ帰港させることです。コンテナ船と違い弊社の船は大きな冷凍ボックスに貨物を積み込む仕組みで、最大で約3,700トンまで積むことができます。ただ、扱っているのは天然のマグロなので、工場のように毎回決まった量が集まるわけではありません。予想より少ないこともあれば、一度に多く水揚げされることもあるため、営業である私がその都度状況を見ながら積載量を調整していくことが必要なのです。この調整がうまくいかないと取引先との信頼関係にも関わってくるので、とても重要なポジションだと感じています。
現在は、日本・台湾・中国・韓国などのマグロ漁船オーナーや、現地にいる弊社の担当者とやり取りをしながら、各漁船から受け取る貨物量を決定しています。取引先となる漁船の数は、三大洋を合わせて実に250隻以上。さらに弊社では5隻の運搬船がマグロの集荷を担っており、どの運搬船をどのタイミングで動かすか、漁況や航海スケジュールを緻密に組み上げるのが私の重要な役割です。
特筆すべきは、その調整の密度です。1隻の運搬船が1航海の間にマグロを受け取る漁船は、およそ50〜70隻にものぼります。マグロの漁獲状況は海域や時期によって刻一刻と変化するため、常に最新の状況を見極めながら、柔軟に計画をアップデートしていかなければなりません。
予想以上に大漁であれば、いかに効率よく積み込むか急ピッチで配船を組み替えますし、逆に不漁の際は、航海を延長して漁獲を待つ判断をしたり、別のポイントへ急行させたりすることもあります。
こうした調整を重ねた結果、船から「積荷がすべて完了したので、これから帰港します」という連絡を受けた瞬間は、大きな達成感に包まれますね。ただ、満載での出航は一つの区切りに過ぎません。その頃にはすでに別の船が次の集荷に向かっており、常に「次の航海」が同時並行で動いています。一般的に言う「ひと仕事を終えた」という感覚とは少し異なり、止まることのない巨大な物流のうねりを回し続けている、という感覚に近いかもしれません。
ーー仕事をする環境として魅力に感じていることは何ですか?
仕事に一定の裁量を持たせてもらえていることですね。ある程度の自由度があり、自分で判断しながら仕事を進められる環境があります。
営業業務の中では海外とのやり取りも多く、直接現地に行って状況を確認した方が良い場合には自分で判断し、必要に応じて海外出張することもあります。台湾には年に3〜4回、韓国には年に1回ほど行きますし、国内出張をすることもあります。
また、ユナイテッド・ジャパンでは漁船からマグロを集荷する業務とは別に、地中海で養殖された本マグロを船上で加工する事業も行っています。この業務では、船上での作業がきちんと行われているかを確認するために現地へ立ち会いに行く必要があり、年に一度トルコやクロアチア、モロッコ、オーストラリアなどに赴き、実際の現場を確認する機会があります。
海外出張や国内出張はどうしても経費がかかるため、一般的には申請受理までに時間がかかることも多いと聞きます。しかし、ユナイテッド・ジャパンでは必要だと感じて申請した出張が却下されたことは、私が経験する中では入社してから一度もありません。業務を遂行するために自分で考え下した判断に対して、会社がきちんと背中を押してくれます。以前出発の3日前に出張が決まった時も、出張の必要性を理解し、快く送り出してくれました。
個人の考えや判断を尊重して任せてもらえる環境があるからこそ、受け身ではなく能動的に仕事に取り組むことができているのだと感じます。また、休暇取得なども柔軟に調整してもらえるため、入社前から希望していた音楽活動と仕事の両立も実現できています。

個人の判断を尊重し、地道な努力を評価してくれる文化
ーー仕事の頑張りに対する評価についてはどう感じますか?
ありがたいことに、入社してから毎年給料を上げてもらえています。これは第三者がシステム的に評価する仕組みではなく、社長自身が日頃から社員一人ひとりの仕事ぶりを見てくれているからこそだと感じています。実際、会長や社長の部屋は完全に分かれているわけではなく、同じフロアで椅子を並べて働いているんです。そうした環境だからこそ、日々の自然な仕事ぶりを見てもらえますし、気軽に声をかけられる距離感でもあります。そのため、派手な成果だけでなく日々の小さな積み重ねまで評価してもらえていると感じますね。
こうした経営層との近さは、中小企業ならではの良さの一つだと思います。日頃の働き方をきちんと見てもらい、その上で評価につながる。そうした環境があることは、働く上での安心感にもつながっています。
ーー今後の展望について教えてください
船は常に世界のどこかで動き続けています。だからこそ、まずは目の前の仕事を一つひとつ着実にこなし、日々の業務にしっかり向き合っていきたいと考えています。派手な目標というよりも、任されている役割を丁寧に積み重ねていくこと。その積み重ねが、結果として会社の力になっていくのではないかと感じています。
そして、さらに先の目標としては、「会社として新しい船を造れるような力を持つこと」です。以前と比べて船の建造コストは大きく上がっていて、今では価値が2倍以上になっているとも言われています。決して簡単なことではありませんが、自分たちの仕事でしっかり利益を生み出し、その成果で次の新しい船の獲得につなげていきたいです。
新しい船が増えれば事業の幅も広がりますし、会社としての成長にもつながります。日々の仕事は地道な部分も多いですが、その積み重ねで将来的に事業を大きくしていくことにつながれば嬉しいですね。そうした未来を目指して、これからも粛々と自分の役割を果たしていきたいと考えています。



.png&w=3840&q=75)

.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)

.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)