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運送業から転職は難しい?成功に向けたポイントや対策を解説

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エラメク編集部

2025年6月24日 11:33

運送業は、専門的な仕事内容であることから、「他業種では現職の経験が活かせずに転職に苦労する」と思われがちです。それは事実とも言えますが、現在のスキルを役立てられる仕事や業種があることも確かです。本記事では、運送業からの転職で苦労する点や転職を目指す人が知っておくべきポイント、注意点などを解説します。

運送業からの転職は難しい?

運送業から他業種や他職種への転職は特段難しいというわけではありません。転職先によっては、運送業で得たスキルを活かして働くことが可能で、前職での経験やスキルが役立つでしょう。ただし、運送業での経験しかない人の場合、これまでとはまったく異なる仕事に転職する場合は少なからず苦労する可能性はないとはいえません。

運送業からの転職で苦労する点

運送業からの転職者の中には、転職先で苦労を感じたことがある人が少なくありません。なぜ、運送業からの転職で苦労を感じるのでしょうか。その主な理由は、以下に挙げる3点です。

運送業でのスキルが役に立つ職業が少ない

運送業での仕事は、トラックなどの運転がメインです。勤務先によっては、業務が限定されており、仕事中に人と接する機会が少なく他の業務を行う機会も限られるでしょう。ドライバーとして経験した業務が運転のみの場合、そのスキルが役立つ場面は限定されます。

例えば、事務や接客のスキルが求められる仕事のように運送業で経験した業務とはまったく異なる職種に転職を希望している場合、運送業でのスキルが役に立たないことが多く、転職時に不利になってしまうのが、苦労する点といえます。

アピールできる資格が少ない

運送業で必要な資格は、運送業に限れば業務に役立つものです。しかし、それらの資格は他業種や他職種で活かせるものは決して多くはなく、運送業で重宝された資格であっても転職先ではまったく活かせず、役に立たないと感じてしまうことがあるでしょう。

このように、運送業ではアピールできた資格がまったく役に立たないと、転職活動に苦労を感じてしまいがちです。

現職と同等の給与を得るのが難しい

転職先ですぐに現職と同じ程度の給与を得ることは、多くの場合難しいといえるでしょう。特に、運送業とは異なる業種や職種への転職を目指す場合、未経験・無資格ではさらに厳しく、給与が下がることも珍しくはないため、現状維持も難しくなります。

未経験の業種や職種へのチャレンジを希望していても、給与面で折り合いが付けられないと、転職が難しいと感じてしまうでしょう。

運送業からの転職を目指すためのポイント

運送業から転職をする際、いくつかの苦労が起こり得ることは否定できません。しかし、運送業からの転職が必ずしも難しいとは限りません。以下でご紹介するポイントを押さえれば、スムーズに転職をすることは十分可能です。

運送業の他職種への転職を目指す

例えば、トラック運転手として運送業で働いていた人が別の仕事に転職したい場合、これまでのスキルを少しでも活かせる運送業の他職種が、スムーズな転職先といえるでしょう。同じドライバーでも、バス運転手やタクシードライバーへ転職する、運転業務がない仕事を目指すのであれば同じ運送業の物流管理や運送管理などの選択肢があります。

資格を取得する

在職中から資格を取得しておくと、転職時に有利になります。バス運転手を目指しているのであれば中型または大型第二種免許、タクシードライバーなら普通第二種免許の取得が必要なので、これらの仕事へ転職したい場合は、退職後ではなく在職中に取得しておくことをおすすめします。

転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、企業と求職者の間に立って一人ひとりに最適な仕事のマッチングや条件交渉、面接対策や書類サポートなどを行ってくれる、無料で利用できるサービスです。転職エージェントでは、個人での転職活動では探せない求人を紹介してもらえたり、企業側からのオファーを受けたりする機会も得られます。さまざまな業種を取り扱う総合的な転職エージェントのほか、運送業に特化した転職エージェントもあるので、転職エージェントに登録をしてみるのも転職成功の一つのポイントです

運送業からの転職でおすすめの職種・業界

運送業からの転職は、場合によっては前職での経験を活かせずに苦労することがありますが、裏を返せば経験やスキルを活かせる職種や業界もあることは確かです。そこで、運送業からの転職におすすめの職種や業界を6つご紹介します。

1.ドライバー

トラックドライバーなど運転を仕事にしていた人にとっては、運転する車の種類や仕事内容は異なるものの、同じように車を運転する仕事が適しています。車の運転が好きな人にも、おすすめの職種です。

前述したバス運転手やタクシードライバーは、必要となる免許の種類が異なりますが、転職を検討する時点で在職中から免許を取得しておけば、スムーズに転職することが期待できます。

2.介護職

介護職は、主に介護を必要としている高齢者の日常生活を支援する仕事です。要介護者に対応する業務なので運送業で荷物のみを取り扱っていた人にとってはまったく異なる職種と思われるかもしれませんが、人と接することが得意な人にはおすすめです。一部の介護施設では利用者を送迎するドライバーという仕事もあるので、運転技術を活かすことも可能です。

また、介護職は夜勤があったり要介護者の身体介助が発生したりするなど、体力が求められる職種でもあります。そのため、運送業で培った体力を活かせる仕事ともいえるでしょう。

3.営業・接客

運送業の仕事で、配送先とのコミュニケーションを取ることが多かった人には、営業や接客など、取引先や顧客とのコミュニケーションが多い仕事がおすすめです。

配送先とのやり取りで得たスキルを活かせる上、営業は車の運転が求められる機会が多いため、運送業から転職する職種として適しています。運転にこだわらない人は、人と接する機会が多い接客業にも向いています。いずれも、さまざまな業界で募集されている職種なので、転職先によってはキャリアの幅を広げられるチャンスを得られるでしょう。

4.小売業

小売業には前述した接客業が含まれることもありますが、在庫管理や店舗運営なども、小売業の仕事に含まれます。運送業の仕事において配送管理や在庫管理の経験がある人なら、小売業でそれらのスキルを活かせる機会が得られるでしょう。

5.事務職

運送業の仕事は体力が求められますが、体力に自信がないという理由で転職を希望する人には、デスクワークがメインの事務職がおすすめです。多くの場合、事務職はパソコン操作や資料作成、電話応対など体力が求められない業務を行います。ある程度事務経験が必要となる場合も多いですが、単純作業が多い場合は未経験者でも働けるチャンスはあります。

6.起業・独立

現在の運送業でのドライバー職での経験を活かして、フリーランスのドライバーとして仕事をすることで、起業や独立するのも選択肢の一つです。この場合、一人きりで仕事を請け負ってドライバーとして働くほか、フランチャイズとして運送業の企業に加盟店として契約する方法もあります。

運送業から転職をする際に後悔しないためのコツ

運送業から転職をして、転職先で「前の仕事の方が良かった」「もっといい仕事があったのでは」と後悔するケースはゼロではありません。運送業からの転職後に後悔しないためには、転職活動時に以下の3つのコツを押さえておきましょう。

退職前に転職先を決めておく

退職してから転職活動をするのではなく、在職中から転職活動を行い、退職前に転職先を決めておくことがコツです。退職してから転職活動を始めると、転職先が決まるまで無収入の状態が続きます。なかなか転職先が決まらずに経済的な余裕がなくなってしまうと、焦って自分に合わない仕事への転職を決めてしまうことが考えられます。

条件に合った自分に最適な転職先を見つけるには、仕事を続けながら転職活動を行うのがベストです。仕事と転職活動の両立は難しいかもしれませんが、収入を得ながら転職先を探せるので余裕が生まれ、転職先が自分に合わない、と感じるミスマッチを防ぐこともできます。

転職理由を明確にしておく

なぜ運送業から転職をしたいか、その理由を明確にしておくことも転職を成功させるための重要なポイントです。今の仕事にどのような不満を持っているのか、どのような仕事であれば不満を解決できるのかを把握していなければ転職先でも同じ状況に陥り、転職後に後悔する可能性があるからです。

今の職場ではできないこと、やりたい仕事などを明確にして転職活動を行うことで、転職後の後悔を防げるでしょう。

自己分析を行う

運送業に限らず、転職活動を行う際は自己分析を行うことが大切とされています。過去の職歴や携わった業務、どのような成果をあげたかなどを洗い出し、これから何をしたいのか、自分の性格や得意・不得意などを書き出して分析してみましょう。

自己分析を通じて、自分自身の適性や強みなどが把握できるため、面接の際のアピールポイントも明確になります。

運送業からの転職する際は事前準備をしっかり行いを成功させよう

運送業の仕事を通じて得たスキルや経験は、他業種や他職種に活かせないことはあるものの、役に立たないわけではありません。在職中から転職の準備を入念に行うことで、運送業からの転職を成功に導けます。一般的な転職と同様に転職準備を行い、転職を成功に導きましょう。

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