1936年創業の大阪府八尾市に本社を置く老舗ゴムメーカーである錦城護謨株式会社(きんじょうごむ)。家電、医療、食品、自動車等に使用される工業用ゴム部品の製造・販売を行っているゴム製品関連事業、「地盤改良工事」を専門に全国の土地づくりを行っている土木事業、視覚障害者用歩行誘導マット「歩導くんガイドウェイ」の生産・販売・設置を行っている福祉関連事業の3つの事業展開を行っています。近年は「まるでガラスのようなシリコーンゴム製のグラス」を展開する自社ブランド「KINJO JAPAN」など、福祉・生活分野にも注力しています。
今回は新卒で入社し、開発技術課で社内の量産体制を支えている水野さんが仕事のやりがいや難しさ、錦城護謨の社風について語っていただきました。
錦城護謨に入社した理由は何ですか?
学生時代、私は大学で自動車整備を学んでいました。その学部を志望したのは、車やバイクが好きな両親の影響が大きかったからです。幼い頃から身近に車やバイクがある環境で育ち、乗るだけではなく、自分で整備やカスタマイズもしてみたい。そんな興味が自然と生まれ、自動車整備について専門的に学ぶことを決意。好きなことを深く学べる環境はとても魅力的でした。
その後就職活動でも軸は変わらず、機械に関わる仕事を中心に企業を探していました。自動車メーカーをはじめ、機械や電気、プログラミングなど、ものづくりに携われる会社を幅広く見ていたんです。そんな就職活動も終盤に差しかかった頃、出会ったのが錦城護謨でした。
実は、錦城護謨は大学へ通う途中によく目にしていた会社で、親からもこんな会社もあるよと紹介されていました。以前から存在は知っていましたが、会社について調べる中で印象に残ったのが「KINJO GLASS(金城グラス)」です。ゴムという素材の可能性を追求し、新たな価値を生み出そうとする発想に会社として大きな魅力を感じたことを覚えています。一般的なメーカーというイメージを超えた挑戦を続ける企業。「ここなら自分もものづくりに深く携わりながら成長できる」。そう確信できたことが、入社を決めた一番の理由です。
実際に入社してからも、その印象は変わりませんでした。私が所属しているのは、常に新しいことへ挑戦する開発技術課。既存製品の改善による効率化から、これまでにない技術や製品への挑戦まで、幅広いテーマに取り組んでいます。業務を通じて、社長が掲げている「新しい価値を生み出していく」という言葉が、現場で実践されていることを実感する場面も多くありますね。
開発技術課での具体的な仕事内容を教えてください
現在所属している開発技術課では、製品を量産化するための装置を実際の生産現場へ導入するための取り組みを行っています。目指しているのは、単に新しい設備を導入することではありません。現場で働く方々が、より安全かつ効率的にものづくりに取り組める環境をつくること。そのために、新製品の開発や材料の検討、成形工程の改善、必要に応じて装置そのものの設計まで、幅広い業務に携わっています。
学生時代に学んでいた自動車整備とは異なる分野だったため、入社当初は分からないことも多くありました。そこで、まずは実際の現場へ足を運び、作業者として工程を経験することから始めました。自分自身で作業を行うことで、どこに課題があるのか、どの部分を改善すれば現場の負担を減らせるのかを一つずつ理解していったんです。まさにゼロから学びながら、知識や経験を積み重ねていきました。
もちろん、すべてを一人で解決できるわけではありません。材料について詳しいメンバーや、生産管理など各分野に精通した社内の仲間に積極的に質問し、教えてもらいながら知識を広げています。新しい製品を生み出すためには、多くの専門性を結集することが欠かせません。
社内だけではなく、装置を製作する協力会社や、機械のプログラミングを担当する外部の方々とも連携しながら開発を進めています。会議での打ち合わせはもちろん、日々の電話やメールで細かな調整を重ねることも重要な仕事の一つです。
仕事のやりがいはどのような時に感じますか?
仕事のやりがいを感じるのは、長い時間をかけて取り組んできた設備が、実際に形になり動き出す瞬間です。試行錯誤を重ねてきたものが進み、現場で活用されている姿を見ると大きな達成感があります。
私が担当する業務は、基本的には上司からアサインされる形で進めることが多く、途中からプロジェクトに加わるケースもあります。一方で、入社する数年前から動いているような長期プロジェクトもあり、規模の大きなものでは作業者の方を含め、5社ほどが協力しながら一つの目標に向かって取り組むこともあります。
現在進行中の案件では、昨年から約1年をかけて、ある設備を量産工程へ移行するための準備を進めています。まずは自分自身が現場に入り、作業者として工程を経験することで課題を洗い出しました。手順書が存在しない状態から作成を進め、現場の方が直感的に操作できるよう、装置の仕様や使いやすさについても検討。プログラム、機械製作、部品製作など、それぞれの専門分野を持つ方々と連携しながら進めています。
特に難しさを感じたのは、製造側と技術側で考え方が異なる部分をすり合わせることです。技術的に優れた方法であっても、現場からすると使いづらいと感じることもあります。そのため、現場の声をデータ化して技術者へ伝えたり、逆に現場の方へは作業時間や工数に置き換えて説明したりと、お互いが納得できる形を探りプロジェクトを進めています。
これまで主体となって関わったプロジェクトはまだ2件ほどですが、多くの人と協力しながら、一つのものを完成へ導いていく過程に大きなやりがいを感じています。
未知の領域へ挑戦する中で広がる技術者としての可能性
幅広い知識と経験が未来のキャリアを切り拓く

幅広い知識を必要とするポジションならではの難しさはありますか?
幅広い分野に携われる仕事だからこそ、難しさを感じる場面もあります。特に、これまで継続的に関わってこなかった領域については、知識がない状態から一つずつ学んでいく必要があります。初めて触れる内容も多く、最初は覚えることの多さに戸惑うこともありました。一方で、その分だけ新しい知識を身につけられる環境でもあります。材料のこと、設備のこと、製造工程のことなど、さまざまな分野について理解を深める中で、自分自身の成長を実感できる瞬間も多いです。知らなかったことを知るという経験そのものが面白く、仕事を通じて学び続けられることに魅力を感じています。
これほど幅広いジャンルに関わりながら経験を積めるポジションは、社内でも珍しいと思います。さまざまな専門分野を持つ方々と一緒に仕事をすることで、自分一人では得られない視点や考え方にも触れられる。こうした経験は、今後のキャリアを築いていくうえでも大きな財産になると感じています。
錦城護謨の社風について教えてください
社内の雰囲気として感じるのは、部署や役職に関係なく相談しやすい環境があることです。日頃から、同じ部署のメンバーはもちろん、他部署の上司にも気軽に相談できます。
例えば、仕事で悩んでいる時には、「こういう進め方もあるけど、試してみたらどう?」といったように、押し付けるのではなく一緒に考えてくれる方が多いです。「大変そうだけど大丈夫?」と声をかけてもらうこともあり、周囲がしっかり見てくれている安心感があります。相談のために特別な時間を設けているわけではありませんが、普段のコミュニケーションの中で自然と話ができる関係性が築かれています。評価や異動に関する面談など、正式に話す機会もありますが、それ以外の日常的なやり取りの中で相談できることが、錦城護謨らしい風通しの良さにつながっていると感じます。
また、同期とは仕事の話だけではなく、時には食事や飲みに行きながら気持ちをリフレッシュすることもあります。困った時に支えてくれる仲間がいることは、仕事を続けるうえで大きな心強さになっています。
.jpg?w=1200&fm=webp&q=75)
働く環境としての錦城護謨の魅力は何でしょうか?
働きやすさを感じる点は、休みの取りやすさです。自分の担当している仕事をきちんと完遂できる状況であれば、有給休暇も気兼ねなく取得できます。長期休暇の制度もあり、仕事とプライベートのバランスを取りやすい環境だと感じています。もちろん、担当しているプロジェクトの進行状況によっては、残業が発生することもあります。ただ、「残業をしている」という感覚よりも、目の前の機械や課題に集中して取り組んでいるうちに、気づけば時間が経っているという感覚に近いです。自分自身が興味を持って取り組める仕事だからこそ、負担に感じることは少ないです。
また、必要な時にはしっかり働き、休む時にはしっかり休むというメリハリをつけられる点も魅力だと思います。自分の仕事に責任を持ちながら、無理なく長く働き続けられる環境が整っていると感じています。
どのような人であれば錦城護謨で活躍できると思いますか?
錦城護謨で活躍できるのは、人と話すことが好きな方だと思います。仕事の場面はもちろん、普段の何気ない会話も多く、社員同士のコミュニケーションが活発な会社です。部署や役職に関係なく自然に会話が生まれる環境なので、周囲と関わりながら仕事を進めることを楽しめる方には合っていると思います。一方で、開発技術に関わる仕事では、機械と向き合いながら一人で集中して取り組む時間もあります。そのため、ものづくりが好きな方や、実際に機械を触りながら試行錯誤することに面白さを感じる方にも向いている仕事です。
ただ、技術職だからといって黙々と作業するだけではありません。新しい製品や設備を形にするためには、社内外のさまざまな方と意見を交わし、協力しながら進めることが必要です。自分の考えを伝えること、相手の意見を聞いて調整すること。その両方を大切にできる方と一緒に働けたら嬉しいです。


ro_s_2.jpg&w=3840&q=75)


.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)