1936年創業の大阪府八尾市に本社を置く老舗ゴムメーカーである錦城護謨株式会社（きんじょうごむ）。家電、医療、食品、自動車等に使用される工業用ゴム部品の製造・販売を行っているゴム製品関連事業、「地盤改良工事」を専門に全国の土地づくりを行っている土木事業、視覚障害者用歩行誘導マット「歩導くんガイドウェイ」の生産・販売・設置を行っている福祉関連事業の３つの事業展開を行っています。近年は「まるでガラスのようなシリコーンゴム製のグラス」を展開する自社ブランド「KINJO JAPAN」など、福祉・生活分野にも注力しています。

今回は新卒で土木事業部に入社し、内勤業務に加え採用など幅広い仕事に挑戦している岩崎が入社までの経緯や錦城護謨株式会社で働く魅力について語りました。

ーー学生時代は自分の将来をどのように考えていましたか？

小学生から大学生まで、ずっと体操競技に打ち込んできました。高校時代に出会った体育教師に憧れて、自分も先生のような教師になりたいと考え、大学は体育学部に進学しました。体操競技を続けながら、体育の教師になるために教職課程を履修していました。

大学でさまざまなことを学ぶ中で、理想として描いていた将来像と現実とのギャップに真剣に向き合うようになりました。もともとは、一人ひとりの生徒に向き合い、良い影響を与えられる教師になることを目指していましたが、教育現場の実情を知る中で、理想を実現するには想像以上に厳しい環境であることを痛感しました。簡単に諦めたわけではありませんが、自分が思い描く理想の姿に近づくためには、別のアプローチやフィールドがあるのではないかと考えるようになり、大学3年生の時に意を決して進路を見直し、就職活動を始めることを決断しました。

ただ、ずっとスポーツばかりしていたのでなにか専門的な知識や資格もなく、自分はどんな仕事をしたいのかも明確にイメージできていませんでした。一方で、明確に抱いていたのは、仕事に前向きに打ち込める環境が整っている会社で働きたいという思いでした。だからこそ業界や職種を絞らずに、「何をするか」ではなく「どういった環境で働くか」を重視し就職活動に取り組みました。

入社の決め手は社長の人柄　目標なく飛び込んだ未経験の世界

ーー就職活動をする中で錦城護謨株式会社に出会ったきっかけを教えてください

実際就職活動中、サービス業界やスポーツジム、製造業など、さまざまな業界の選考を受けていました。そんな中、出会ったのが錦城護謨株式会社でした。それまで社名を聞いたこともありませんでしたが、働く環境は実際に話を聞かないと分からないと思い、まずは選考を受けてみることにしたのがきっかけです。

錦城護謨の選考で驚いたのは、一次選考がいきなり社長との面接だったことです。（※）企業の社長というと、どこか威圧的で話しづらいイメージがあり緊張していましたが、実際にお会いしてみると、とても気さくで温かみのある方で、私もすぐにリラックスして話すことができました。面接の中で、私がこれまで打ち込んできた体操競技についても丁寧に話を聞いてくださり、その取り組みをしっかりと評価していただいたことを覚えています。

その後も、部門長や役員の方々との面接が続きましたが、皆さんが一様に親しみやすく、誠実な対応をしてくださったことで、「この会社なら安心して働ける」と強く感じました。職場の雰囲気や人間関係を大切にしたいと考えていた私は、最終的にこの会社でなら前向きに仕事に取り組んでいけると確信し、入社を決意しました。

※：当時の岩崎さんの選考フロー

ーー入社当初、どのようなキャリアを築きたいと考えていましたか？

本当に働く環境だけを重視して決めたので、入社前は会社でやりたい仕事や実現したいことなど何もありませんでした。配属先が土木事業部であることは事前に決まっていたので、まずは働きながら自分の将来のキャリアイメージが定まるといいなと思っていましたね。

実際に働き始めてみると、就職活動中に感じた社内の雰囲気と、実際の職場との間にギャップはありませんでした。社員の皆さんはとても気さくで、和気あいあいとした雰囲気が職場全体に広がっており、初めての仕事も安心して取り組むことができました。

土木業界というと、体格が良くて少し怖そうな男性が多いというイメージを持っている人も多いかもしれません。実際、見た目は強面の方も少なくありませんが（笑）、皆さん本当に優しく、面倒見が良い方ばかりです。そんな温かい人たちに囲まれていたからこそ、自然と少しでも早く会社の役に立ちたいと、頑張ることができた気がします。

ーー現在はどのような仕事をしているのか教えてください

私は入社してから現在まで4年間、土木事業の管理部門で内勤の仕事をしています。仕事内容は多岐にわたるため一言では表現できませんが、建設業を行う上で必須となる許可の申請対応や、法律を順守し工事が行われているかの管理、経費や売上の管理、顧客満足度の集計、営業実績の分析など幅広い業務を行う、いわゆる部署全体のサポートが私の仕事です。最近ではこれらに加えて採用の仕事にも挑戦しています。会社説明会やインターンシップなど、現時点では選考に進む前段階の部分などに関わるようになり、自分の業務の幅が広がることで、多角的に会社に貢献できる人材へと成長できていることにやりがいを感じています。

実は土木業界には会社に関わらず、法律違反や事故が発生した業者に対して、国や自治体から一定期間入札に参加できなくなるなどのペナルティが科せられる仕組みがあります。そのため、私たちの部署では法令順守や申請内容の管理を徹底し、現場では作業員の安全確保を最優先に取り組んでいます。こうした管理体制をしっかり守ることが、会社の信頼にもつながると感じており、私自身も会社を代表する一員として、一つひとつの業務を丁寧に遂行することを常に心がけています。

自分が何かを作るわけでもなく、お客様から直接感謝の言葉を頂くこともない、一見スポットライトが当たりづらいポジションに思えますが、自分たちが正確に業務を行わなければ工事が円滑に進まないため、土木事業部の業務の根幹となる重要な役割をになっていると自負しています。

裏方だからこそできる会社への貢献
積極的な挑戦が明確にした将来のキャリア像

ーー仕事の中で難しいと感じることはありますか？

錦城護謨株式会社の土木事業は、特定の分野に特化しているため、総合建設業者などと比較すると仕事をする上で必要な知識も限られ、業界未経験者でも入社後十分に仕事を覚えることができます。実際私も何も分からない状態からのスタートでしたが、先輩に教えていただきながら勉強をしていくうちに自然と知識を身につけることができました。

そんな私が今でも難しいと感じるのは、部署を跨いだ調整業務です。プロジェクトが大きければ大きいほど関係者も増えるため、各部署内での調整や部門長に対して直接交渉することもあり、求められるレベルも高まります。時には想定していなかった指摘が入ることもあり、緊張感のある仕事の一つです。

こういった状況では、より視野を広げ、それぞれの立場に立って考えることが求められます。ですが、まだ5年目で経験の浅い私には想像できないことも多く、準備に苦労することも少なくありません。そんな時に親身に相談に乗ってくださる上司がいるのが、錦城護謨株式会社の良いところで、初めての仕事や苦手な仕事にも安心してチャレンジすることができています。

ーー働く中で、将来のキャリア像は固まってきましたか？

今年の4月で入社5年目を迎えました。働く環境には十分満足しているので、私の就職活動は間違っていなかったと胸を張って言うことができます。この会社は社員の人柄がいいことはもちろん、積極的に新しいチャレンジを応援してくれることも私が好きな社風の一つです。

私も入社後に勉強して建設業経理事務士（建設業に特化した経理知識）の資格を取得したり、最近では土木事業部の内勤業務に加えて採用にも携わるなど挑戦を続けています。新しい仕事に取り組むことは簡単ではありませんが、4年間錦城護謨で働く中で、自分の仕事がいつも支えてくださる社員たちの役に立っていると実感できることが、私のモチベーションになっていることに気づいたんです。だからこそこれからも挑戦をやめずに、様々な形で会社に貢献していきたいと思っています。

これまで、頼れる上司や先輩と意見を交わしながら予算策定に携わっていましたが、建設業経理事務士の資格を取得したので、これからはより経営視点を持って、会社に利益をもたらせる人になりたいと思っています。そして昨年から関わっている採用業務では、実は私が採用に携わった社員が、今年の4月に初めて入社しました。元々教員を目指していたこともあり、学生に向き合い、就職という人生の分岐点に携われる仕事はとても大きなやりがいを感じられる仕事でした。

現状はまだまだ女性が少ない業界というイメージがある土木業界なので、私が率先して採用活動に参加することで、女性も十分活躍できる業界であることを発信していきたいですね。私自身、錦城護謨株式会社に入社してから、この会社の魅力を実感し、長く働き続けることができています。これから入社される方にも、同じように会社の魅力を感じながら、長く活躍してもらえることを期待しています。

ものづくりに携わりたいと考えている方は、ぜひ「錦城護謨株式会社」の採用に応募してみてください。錦城護謨株式会社は、ゴム・樹脂製品の開発・製造と土地の地盤改良を通じて、お客様一人ひとりに最適なソリューションを提供しています。

錦城護謨株式会社はお客様に寄り添い、社会課題の解決に貢献することを目指しています。

そのためには、お客様視点で行動できる仲間の存在が欠かせません。少しでも社会に役立ちたい、お客様に寄り添ったものづくりがしたいとお考えの方は、ぜひ一緒に錦城護謨株式会社で働きましょう。

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