野路グループの一員として主に 冷蔵・冷凍貨物を中心とした輸送業務 と 物流マネジメント を手掛けている株式会社野路。温度管理や衛生管理に対応した専用車両を早期に導入し、鮮度が求められる食品なども安心・安全に届けられる体制を整えています。また、軽貨物から一般貨物まで幅広く対応し、顧客の多様なニーズに応じた柔軟なサービスを提供しています。神奈川県横浜市鶴見区に密着しながら、確実で丁寧な輸送を強みとしている点が特徴です。
今回はそんな株式会社野路の取締役を務める野路晶基が、野路の企業としての強み、働く魅力、そして会社としても力を入れている鶴見への貢献活動に対する想いを語りました。
ご自身のこれまでのキャリアについて教えてください
実は私は元々芸能界に興味を持っていて、自分が会社で働くことは全く想定していませんでした。高校卒業後、芸能人の付き人として1~2年現場に携わりながら、自分自身のスキルを磨くためにオーディションやレッスンを重ねる日々を送っていました。ただ、夢を追い続ける一方で生活の基盤を築く必要もあり、運転免許があれば仕事と夢の両立がしやすいという理由で始めたのが運送業だったんです。
運送の仕事をするために軽自動車を購入し、当時はまだECサイトが普及していなかったため運送団体に加盟し、運送を始めたのが最初の一歩でした。空いた時間で柔軟に働けることが魅力で、レッスンの合間に配送を行っていましたが、次第に運送業の方でお客様が増え、気づけば本業へと転じていきました。
個人事業主として5年間事業を続けた後、法人化を決断しました。その際、事業の主力を食品配送にして、自社の車両はすべて冷蔵設備を備えたものに変更しました。温暖化の進行や消費者の衛生意識の高まりを背景に、食品配送は確実に需要が伸びていくと判断したのです。
しかし、2020年に新型コロナウイルスが流行。飲食店が営業停止となり、配送業務が一時的にストップするという大きな打撃を受けました。食品分野は安定していると考えていただけに、この出来事は大きな転機となりました。同時にガソリン高騰など、業界を取り巻く環境の厳しさも痛感し、会社の将来について考えるようになりました。そんな時、一人の社員との出会いがありました。彼はかつて芸能界にいた人物で、当時運送業以外の事業を立ち上げようと考えていた私は、その経験を活かしてもらおうと、2020年から新たに野路でイベント業をスタート。芸能界からのご縁が、思いがけず運送業と結びつき、事業の幅を広げるきっかけとなりました。
このように私は、芸能界からスタートし、生活のために選んだ運送業を軸に事業を成長させ、さらに新しい柱としてイベント業を立ち上げるというキャリアを歩んできました。環境の変化に直面しながらも、その都度柔軟に対応し、新しい可能性を形にしてきたことが、現在の会社の基盤につながっています。
運送業界における野路の強みは何でしょうか
当社の強みは、全ての車両に冷蔵機能を備えていることです。いまや食品配送の分野において、冷蔵機能は欠かせない標準装備となり、大手運送会社でも同様の体制を取っています。私たちはいち早くその重要性に着目し、すべての車両を冷蔵仕様に切り替えることで、お客様に安心して食品配送を任せていただける体制を整えてきました。これにより、食品に関わる衛生管理の意識が高まる中でも、安定して選ばれ続けているのだと思います。
一方で、業界全体が直面している課題として、人材や車両の確保の難しさがあります。新しい車両を注文しても納車までに1〜2年待たなければならず、安易に業務を拡大することはできません。そのため、当社は新規顧客を積極的に開拓するスタイルではなく、これまで長年お付き合いを続けてきたお客様と共に成長していく方針をとっています。信頼関係を積み重ね、お客様のニーズに寄り添い続けることが、安定した事業基盤につながっています。また、20年以上業界に身を置いてきたことで、同業者とのネットワークが自然と築かれてきました。ときには助け合いながら業務を進める関係性がすでにできあがっており、これもまた大きな強みだと感じています。
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会社を経営する上で大切にしていることは何ですか?
私が経営において一番大切にしているのは、「人とのつながり」を軸に会社を成長させていくことです。
まずは、私の地元である鶴見とのつながり。私は鶴見という街で生まれ育ち、小さい頃から地域行事に参加することが大好きでした。地域の人々に支えられて成長してきた経験があるからこそ、今度は事業を通じて恩返しをしていきたいという思いがあります。そのため、地域のイベントには積極的に関わり、従業員も一緒に参加しています。仕事としての利益以上に、地域に根差して活動することが社員の成長や人間関係の広がりにつながり、それが会社にとって大きな財産になっているのです。
もう一つの柱が、社員とのコミュニケーションです。当社の特徴のひとつに離職率の低さがありますが、それは社員一人ひとりの声を尊重し、向き合ってきた結果だと考えています。社員の話をしっかりと聞き、受け止めながら働ける環境を整えることがとても大切です。形式的な朝礼や大規模な会議よりも、社内BBQのような気軽に話せる場や、業務外でざっくばらんに会話できる時間の方が、かえって本音を引き出せることが多いのです。
もちろん便利なツールを活用する取り組みもしてきましたが、結局のところ「顔を合わせて話すこと」に勝るものはありません。配送業務そのものがお客様に直接会って信頼関係を築く仕事だからこそ、社内でも同じように人と人との直接の関わりを大切にしたいと考えています。私自身も経営者としての立場にとどまらず、一人ひとりに直接思いを伝えることを心がけています。
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食品配送ドライバーだけじゃない
時にはカフェ店員、イベントスタッフにだって挑戦できる
野路でのドライバーの仕事について教えてください
当社の仕事は、食品を中心としたルート配送がメインです。個人宅への宅配ではなく、店舗への配送が中心で、決められた商品を決まった時間にお届けするのが基本となります。配送ルートや順番は会社から指示が出ますので、未経験の方でも安心して取り組める環境です。また、軽自動車を使用するため、普通免許があればすぐに始められるのも特徴です。軽だからこそ進入できる場所も多く、地域に密着した配送が可能になっています。
どうしても体力が必要な仕事というイメージが強いドライバー職ですが、当社であればルート配送ならではのルーティン業務のため基本的に残業はなく、プライベートとの両立がしやすいというのが魅力です。毎日のリズムを大切にしながら、安定した働き方を実現できます。
一方で、イベント事業や飲食事業など、幅広いチャレンジの場があることも大きな特長です。たとえば、イベントの運営に関わる機会があり、希望があれば配送業務に加えてイベントのサポートにも参加できます。異なる分野に触れながら経験を広げられるのは、当社ならではの成長のチャンスです。
さらに、2025年10月には鶴見駅近くに多国籍料理を楽しめるカフェをオープン予定です。鶴見には多くの海外出身者が暮らしており、そうした地域性を活かし、週替わりで世界各国の料理を提供する飲食店を計画しています。加えて、地域に住む海外の方々が母国語で鶴見の魅力を発信するメディアづくりにも取り組んでいます。配送にとどまらず、地域や文化とつながり、新しい価値を生み出す活動に関わることができるのです。
配送業務を通して安定した働き方を手にしながら、希望すればイベントや飲食といった新しいチャレンジにも参加できる。そんな柔軟で多彩な環境こそが、当社で働く大きな魅力だと考えています。
野路で活躍できる人物像について、そして採用についての想いをお聞かせください
ドライバーは日中個人で仕事をすることが多いですが、お客様に商品をお届けするという意味では接客業の要素も十分にある仕事だと考えています。当社で働くにあたり特別な資格やスキルは必要ありませんが、だからこそ「挨拶をしっかりする」「時間を守る」「目上のひとを敬う」といった当たり前の礼儀作法をしっかりと守れる人がお客様からの信頼を得られ、活躍することができていますね。新しく仲間になってくださる方にも、ぜひ礼儀作法を大切に真摯に仕事に向き合って欲しいと考えています。
当社では面接時に堅苦しい質問はありません。ご自身についてざっくばらんに話す中で、人となりをみて判断したいと思っています。男性が多いと思われがちな運送業界ですが、もちろん女性社員も大歓迎。当社では実際に女性ドライバーも活躍していますし、入社時の年齢も問いません。定年退職後の職場を探しているといった方も十分に活躍していただくことができます。
地域に根差し、地域と人との関わりを大切にここまで成長してきた当社で、ぜひ新しい一歩を踏み出しましょう。
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