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受け身だった私が責任者へ、大輪総合運輸で見つけた仕事のやりがい

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大輪総合運輸株式会社

2025年8月26日 15:07

大輪総合運輸株式会社は、1983年に設立され、徳島県鳴門市を拠点に四国・九州・関西・北陸エリアを中心とした地域最大級の取扱量を誇る総合物流企業です。貨物自動車運送をはじめ、海上運送、倉庫業、産業廃棄物の収集運搬など多岐にわたるサービスを展開しています。医薬品物流では原料の引取から病院納品までを一貫して対応できる垂直統合型物流体制を構築し、その他にも飲料・食品・日雑品など幅広い品目を取り扱い、地域に根ざした物流サービスを提供しています。
今回は、職場見学をきっかけに物流業界への見方が大きく変わったというM.N、入社までの経緯や、仕事のやりがいについてお話を伺いました。


M.N /航空機部品管理・配送担当
これまでにスポーツインストラクター、ミールキットの配送・衛生管理業務など、幅広い業種・職種を経験。「やってみたい」と思った仕事に対し積極的に挑戦してきた。2024年秋に未経験で大輪総合運輸に入社し、現在は徳島営業所にて航空機部品の受け入れ・在庫管理・ピッキング・配送までを一貫して担当。フォークリフトや大型トラックの免許も取得し、業務の幅を広げている。




職場見学で変わった、物流業界に対するイメージ

 ーこれまでのご経歴を教えてください。

前職はミールキットの配達をしており、配送に加え食材の小分け作業や、リーダーとして衛生管理のルールづくり・運用も行っていました。ほかにもスポーツインストラクターとして働いていたこともあり、これまでに様々な業種・職種に挑戦してきました。職種や業界は違えど「やってみたい」と思った仕事に、積極的に挑戦してきました。 

ー大輪総合運輸を知ったきっかけを教えてください。

前職を退職した後、求人サイトで大輪総合運輸の求人を見つけたことがきっかけです。もともと祖父がトラックのドライバーをしていたこともあり、物流の仕事に親しみを感じていました。その影響で、時折見かける女性ドライバーに憧れを感じて、次第にインターネットでトラックを運転する女性の動画を視聴するようになりました。女性が大きなトラックを運転する姿を見ては「いつか私もドライバーとして働いてみたい」と密かに思っていたのです。とはいえ「自分には難しそう」「男性社会で馴染むのに不安」と感じており、これまで挑戦することはできませんでした。しかし、大輪総合運輸の求人には「職場見学できます」と記載されており「雰囲気を知りたい」と見学に申し込みました。

ー職場見学前に不安だったことはありますか?

自分が物流業界に入る前は、「力仕事が多く体力的にきついのではないか」という先入観がありました。さらに、私はトラックやフォークリフトの運転は未経験だったので、技術面の不安もありました。未経験からスタートできると書いてあっても、実際には厳しい環境なのではないかと懸念がありました。 

ー職場見学はどのような流れでしたか。

見学当日は、社員の方が実際の現場を丁寧に案内してくださり、気さくで優しい対応がとても印象的でした。現場では、実際にフォークリフトやトラックを操縦する社員の方々の姿を直近で見て、緊張感がある中にも和やかなコミュニケーションが交わされていることを知りました。案内してくださった社員からは「最初はできないのが当たり前。少しずつ覚えていけば大丈夫」と声をかけていただき、未経験の自分でも受け入れてもらえると安心できました。求人票からは見えない人のあたたかさに触れ、「厳しそうな雰囲気」といったイメージはすぐに払拭されましたね。

未経験から現場へ、正確性が求められるピッキング業務

 ー普段の業務内容を教えてください。

主に航空機部品の在庫管理業務を担当しています。具体的には、取引先から部品の預かり依頼があった際の受け入れ・検品・処理、ならびに出庫依頼に応じたピッキングや梱包、配送です。部品は工場内の整備会社からの依頼が中心で、ピッキングリストをもとに、該当する部品を倉庫内から選定、配送用に準備し配送します。また、毎日のルーティン業務として、取引先が保有する在庫管理システムと自社倉庫内の実在庫に差異がないかを照合・チェックし、在庫管理を徹底しています。扱う製品は精密かつ高価なものもあるため、業務では正確性と慎重さが求められます。

ーピッキング業務で感じるやりがいを教えてください。

ピッキングは単純作業と思われがちですが、正確性が求められる繊細な業務です。部品の中には形状が似ているものもあり、シリアル番号や部品番号をひとつずつ目視で確認する正確なピッキングが求められます。またデータ照合した際に在庫数が合わない場合は、その原因を徹底的に突き止めなければいけません。1本のネジの所在確認に数時間かかることもありますが、責任の所在が問われるため曖昧なままにはできません。正確性と粘り強さが求められる、非常に重要な仕事です。

ーフォークリフトやトラックでの配送もされているそうですね。

ピッキング作業が全体の5割を占め、残りの3割がフォークリフト操縦、2割が配送業務です。フォークリフトは、主に重量物の移動や部品の棚入れ・棚出しといった倉庫内の運搬業務が中心です。一方で、突発的に出荷の依頼が入ることもあり、緊急で配送しなければならないケースもあります。その際はトラック運送で迅速に対応しています。

ー未経験からのスタートとのことですが、免許を取得されたのはいつですか?

フォークリフトの資格は、内定をいただいてから入社するまでに取得しました。さほど難しくなく、3〜4日で取得できます。
入社後、間もなくすると航空機部品の保管業務を立ち上げから担当することとなり、整備会社から当社倉庫への部品移送が必要になりました。当初は普通自動車免許しか保有していなかったため、他の社員に移送をお願いしていたのですが「自分で運転できるようになりたい」と感じるようになり、その気持ちを上司に伝えました。すると「じゃあ免許を取ろう」と背中を押していただき、会社の全額負担で大型免許を取得しました。仕事終わりの1〜2時間ほど自動車教習所に通い、3ヶ月で取得しました。大型トラックの配送ができるようになったことで、業務の幅が広がり、やりがいはさらに高まっています。

助け合う文化が、仕事を前向きにしてくれる

ー数多くの職場を経験されてきたなかで、大輪総合運輸の働きやすさはいかがですか。

大輪総合運輸はとても働きやすく、安心して挑戦できる環境だと思います。私が担当している航空機部品の管理業務においても、困ったときにはすぐに周囲へ相談できる風通しの良さがあります。また、配送業務においては複数人で連携する場面も多く、自然にチームワークも醸成されています。例えば、突発的な配送依頼が発生した際は、誰が配送に行くかを決めなければなりません。私以外の社員も多くの業務を抱えているはずですが、そうした顔色は一切見せずに、自然と「自分が行きます」と手を挙げる社員が多いのが印象的です。ほかにも、自分の仕事に追われているときには、男性社員が声を変えてくれて「ここは自分がやるから、M.Nさんは配送を頼むね」と効率的かつ私に負担のないような指示をしてくれます。それぞれがチームの一員という自覚を持ちながら、自分の持ち場に責任を持ち、他者にも気を配る。この協働の精神が、現場全体の雰囲気の良さにつながっていると思います。

ーこれまでに仲間に助けられたエピソードはありますか?

航空機部品の管理は、私が入社して間もない頃に立ち上げた新しい業務でした。立ち上げに伴い、まずは倉庫内の保管場所(ロケーション)を設計することとなり、私が任命されました。とはいえ倉庫業務が初めてだった私は、どの位置にどの棚を設置すれば効率的か、安全に作業できるかといった判断がつかず、なかなかロケーションを決めることはできませんでした。そんなとき、先輩社員の方々が「こういう配置なら作業しやすいよ」「フォークリフトの動線も考えてみよう」と、実務的な観点でアドバイスをくださったのです。壁沿いだけでなく中央にも棚を設置する案など、複数人からの意見をもとにレイアウトを調整し、効率的で安全な保管場所を設計していきました。結果的に作業効率は向上し、取引先からも「ピッキングしやすい」と評価していただきました。

ー入社前と現在で、仕事への向き合い方はどのように変わりましたか。

前職までは、与えられた業務をこなす受け身の姿勢でしたが、大輪総合運輸に入社してからは、責任感と積極性を持って業務に取り組んでいます。「まずは自分でやってみよう」「責任を持とう」という意識が自然と根付いていきました。新しい業務に挑戦する際も、自ら提案をしたり、改善点を上司に相談して実際に試してみたりと、能動的に行動する機会が増えています。私がここまで積極的に取り組めるようになったのは「やってみよう」と背中を押してくれる社風や、挑戦を応援してくれる環境があるからだと思います。
また私以外の女性社員からも刺激を受けています。私より数ヶ月前に入社した女性社員が日々努力している姿を見ると「自分も頑張らなければ」と切磋琢磨でき、モチベーションにつながっています。 

ー業務での失敗や学びはありましたか。そのときどのように乗り越えましたか。

航空機部品を整備会社から当社倉庫へ受け入れる際、トラックからの荷降ろし中に部品を落下させてしまったことがあります。幸い修理用の部品で大事には至りませんでしたが、取引先様の重要な部品であることには変わりありません。破損させてしまったことに深く落ち込んでいたのですが、そのとき先輩社員からすかさず声をかけてくれました。立ち尽くしたままではいけない、まずは取引先様に謝罪しに行かなければいけないとすぐに切り替えることができました。謝罪しにいく際は本社の営業担当社員も同行してくださり「こういう時に一緒にいくのが自分達の仕事だから」と心強い言葉をかけてくれました。周囲のサポートにより、失敗を責め続けるのではなく、まずはどう対応すればいいか、今後にどう活かせばいいかを考えることができました。

ー仕事のやりがいを教えてください。

取引先の方から感謝の言葉をいただいたときです。例えば、急な出荷依頼に迅速に対応した時には「すぐに配送してくれて助かった、ありがとう」という言葉をいただきました。また工夫して作成した在庫管理表を納品先と共有した時には「見やすくて助かる」と言っていただけました。努力が誰かの役に立っていると感じる瞬間です。 


経験豊富な先輩がフォローするメンター制度

ー大輪総合運輸ならではのありがたい制度はありますか。

メンター制度です。メンター制度とは、新入社員に対して先輩社員であるメンターが1名つき、業務面や精神面でフォローしてくれる制度です。私のメンターは、本社で勤務している30代の経理課長で、10年以上勤めている経験豊富な方です。勤務地は異なりますが、困ったときには気軽に連絡して相談でき「一度話しましょうか」と予定を調整して、営業所まで足を運んでくれることもあります。働くうえで感じている不安やキャリアに関する相談なども、親身になって耳を傾けてくれます。ときには「ちょっとランチでも行きましょう」と声をかけていただくこともあり、心強い存在です。

ーメンターとの具体的なエピソードはありますか。

入社して間もない頃、業務の進め方に悩んでいた時期がありました。例えば、在庫管理や納期調整といった複数のタスクを並行して進める場面で、どのように作業シートを組み立てれば良いか分からず、日々の業務が追いつかなくなっていたのです。誰に相談すればいいのか分からず悩んでいたとき、メンターにそのことを伝えると、すぐにアドバイスしてくれました。実際に使っているスプレッドシートを見せてくれたり、情報の整理方法やタスクの見える化の仕方について詳しく説明してくれたのです。そのアドバイスを参考に自分なりの作業シートを作成したところ、管理がスムーズになりました。

ー男性が多い職場の中で、工夫されていることはありますか。

工夫していることは、積極的に声をかけて関係を築くことです。必要以上に壁を作らない方がフラットな関係になれると思い、積極的に声掛けをしました。もちろん最初は勇気がいりましたが、実際に話してみると皆さん気さくで親しみやすい方ばかりでした。仕事以外のちょっとした話題から自然と会話が生まれるようになり、そうした日々のやり取りがあるからこそ、仕事の相談もしやすくなりました。関係を築けるようになった頃には、私の表情や様子から異変に気づいて「どうしたの?」と声をかけてくださる方もいました。



「やってみたい」が背中を押す、物流の現場で求められる人材像

ー大輪総合運輸にフィットする人材の特徴を教えてください。

責任感を持って仕事に取り組める方です。何事も積極的に自分の仕事や役割に責任を持てる方は、やりがいを感じられるはずです。またチームワークも大切なので、自分の業務だけでなく、周囲を見ながらフォローできる方もフィットすると思います。一方で、安全意識が低い方は入社後苦労するかもしれません。フォークリフトの操縦やトラックの運転は、ひとつの油断が大きな事故につながりかねません。常に慎重に作業でき、安全第一で動ける方が適しています。大輪総合運輸には気さくな社員が多く、声をかけやすい雰囲気があるため、自然と馴染めるはずです。相手の立場に立って考え、行動できる方であれば、未経験でも必ず活躍できます。

ー今後の目標について教えてください。

さらなるスキルアップを目指し、運行管理者の資格を取得したいと思っています。運行管理者とは、貨物自動車運送事業において、安全かつ適切な運行を確保するために必要な管理業務を担う国家資格です。資格を取得することで、車両やドライバーの管理、運行計画の策定、安全指導など、より広い視野で物流全体を見渡すことができるようになります。今は仕事終わりに少しずつ勉強を始めています。資格を取得し、業務の幅をさらに広げ、より貢献できる人材へと成長していきたいです。