岩手県盛岡市にある 盛岡友愛病院は、急性期医療から慢性期、回復期、地域包括ケア、緩和ケア、在宅医療まで幅広く対応する地域密着型の総合病院です。多彩な診療科を備え、地域住民の健康を支える中核病院として長年親しまれています。院内では医師・看護師・リハビリスタッフなど多職種が連携し、患者さん一人ひとりに寄り添った医療を実践しています。
さらに、訪問看護や退院支援にも力を入れており、“治療”だけでなく退院後の生活まで見据えたサポート体制を整えています。働く環境面でも、職種や世代を超えて相談しやすい温かな雰囲気が特徴です。
今回はそんな盛岡友愛病院で看護師として働く宮田が仕事のやりがいや働き方、そして盛岡友愛病院の魅力について語りました。
――看護師を志した理由を教えてください
実はファーストキャリアは看護師ではなく、接骨院で柔道整復師として働いていました。柔道整復師も医療職ではあるのですが、実際には病院で患者さんと深く関わる機会はそこまで多くありません。ただ、コロナ禍で医療現場の状況を目にする中で、自分の中の考え方が大きく変わっていったことが看護師を志したきっかけでした。
当時はニュースで毎日のように医療現場の逼迫が報道されていましたし、実際に病院へ行く機会があった時も、現場の緊張感を強く感じました。妹も保健師として働いていたので現場の話を聞く機会もあり、医療にかかわる仕事の重要性を改めて実感したんです。大変な状況の中でも、看護師の皆さんが患者さんや地域のために働いている姿を見て、自分ももっと患者さんに寄り添える仕事がしたいという思いが強くなっていきました。
もちろん柔道整復師として働く中でもやりがいはありましたが、患者さんと関われる時間には限りがあります。一方で看護師は、患者さんの入院生活や治療の過程に長く関わりながら支えていく仕事です。患者さんに最後まで寄り添える存在になりたいという気持ちの方が強くなっていきました。
そこで2022年、当時23歳の時に専門学校へ入り直して、本格的に看護師を目指しました。3年間の学びの中で柔道整復師の資格をとった際に学んだ内容と重なる部分もありましたが、実習はやはり別物。実際に患者さんと接しながら学ぶ難しさや責任感を強く感じました。
看護師になる前から、“患者さんに向き合う仕事”というイメージと同時に、夜勤もあって体力的に厳しい仕事だという覚悟はしていました。それでも、患者さんに近い距離で関わりながら支えられることに魅力を感じて突き進み、2025年に晴れて看護師としての一歩を踏み出すことができました。
――盛岡友愛病院への入職の決め手は何でしたか?
就職活動をする中で、まず考えていたのは「地元で働きたい」ということでした。やはり慣れ親しんだ地域で医療に携わりたいという思いが強かったですし、自分が生まれ育った地域の方々に関われる環境で働きたいと考えていました。
また、勤務形態についても重視していて、3交代制のシフト形態を取り入れている病院を探しました。3交代制は2交代制と比べると1回あたりの勤務時間が短いので、生活リズムを整えやすいと考えていたからです。看護師は体力的にもハードな仕事なので、長く働いていく上では無理なく続けられる環境も大切だと思っていました。
盛岡友愛病院は地元では誰もが知る有名な病院でしたし、自分自身も小さい頃から存在を知っていたので、自然と親しみを感じていました。地域に根差した病院という安心感もありましたね。さらに、盛岡友愛病院はいろいろな診療科があるので、幅広い疾患を持つ患者さんと関われるところにも魅力を感じました。実際に働き始めてからも、さまざまな症例に触れられるので本当に勉強になりますし、看護師として経験を積んでいける環境だと感じています。

――盛岡友愛病院で日々どのような仕事に携わっていますか?
現在は“地域包括ケア病棟”の一員として働いています。地域包括ケア病棟では、一般的な点滴や処置といった看護業務はもちろん、患者さんが退院後も安心して生活できるように、多職種と連携しながらサポートしていく役割を担う病棟です。
私たちが行うサポートの中で特に多いのが、患者さんを自宅や施設へ復帰させるための調整です。例えば、一人暮らしの患者さんだと、退院してすぐに元の生活へ戻ることが難しいケースもありますし、施設側も退院後のケアに対応できるか、空きがあるかなど、さまざまな条件があります。そのため、医師や理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカーなどとカンファレンスを重ねながら、ご本人やご家族とも話し合い、退院後にどう生活していくかを具体的に考えていきます。地域包括ケア病棟は入院できる期間が最長で60日と決まっているので、その限られた時間の中で準備を進めていくことが求められます。
また、ご家族が在宅で介護をされている患者さんを、レスパイト入院(一時的な入院)として受け入れるケースもあります。介護をしているご家族にも休息は必要なので、短期間入院を受け入れることで少しでも負担を軽減し、介護を続けるための力を蓄えていただくという取り組みです。
盛岡友愛病院は“地域に根差した病院”として幅広い診療を行っていますが、地域包括ケア病棟はその中でも特に、地域とのつながりを強く感じる部署だと思います。単に治療をするだけではなく、その人が退院後にどう暮らしていくか、ご家族がどう支えていくかまで含めて関わっていくので、本当に地域医療を体現している仕事だと感じています。
短期間の入院で自分を信頼してくれたことが自信に
将来は訪問看護にも挑戦し、看護の幅を拡げたい
――看護師としての仕事のやりがいはどこで感じますか?
やはり、患者さんやご家族との交流を通してやりがいを感じます。
地域包括ケア病棟は当院の中でも一番病床数が多く、全部で60床あります。他の病棟だと45〜50床くらいなので、かなり多い方ですね。しかも、患者さんは約2ヶ月ごとに入れ替わっていくので、そのたびに疾患や状態を把握し直さなければいけません。必要な処置も患者さんによって全然違いますし、夜勤では60床を3人で見ているので、急変時にすぐ対応できるよう、一人ひとりの状態をしっかり理解しておく必要があります。大変さはありますが、その分学べることも本当に多いです。
特にこの病棟では、治療をするだけではなく、どのように退院後の生活につなげるかも大事な視点です。なかなか退院先が決まらない患者さんもいますし、ご家族や施設との調整が難航することもあります。それでも、院内外のあらゆるメンバーで話し合いながら進めていき、最終的に退院先が決まり、患者さんやご家族が安心した表情を見せてくれると、この仕事をやっていてよかったなと感じます。
これまでの仕事の中で印象に残っているのは、認知症が強く、尿路感染症も患っていた患者さんです。認知症の症状で感情が不安定になり、看護師に強く当たってしまうことも多かったのですが、私には心を開いてくれていました。私はあまり感情を表に出すタイプではなく、患者さんの言葉を冷静に受け止めながら接することを意識していたので、それが安心感につながったのかもしれません。
周りにはコミュニケーション能力の高いベテランの先輩方がたくさんいて、自分ももっと患者さんと信頼関係を築ける看護師になりたいと日々思っています。そんな中で、自分にだけ心を許してくれる患者さんがいたことは、本当に嬉しかったですし、自信にもつながりました。

――職場としての盛岡友愛病院の魅力を教えてください
盛岡友愛病院の魅力は、やはり職場の雰囲気の良さだと思います。医療現場ではありますがピリピリした空気があまりなく、先輩にも気軽に話しかけやすい環境です。特に1年目の頃は、わからないことだらけなので、聞きやすい雰囲気があるのは本当にありがたかったですね。働いているスタッフの年齢層は20代から60代まで幅広いのですが、世代関係なくみんな仲が良いと感じています。もちろん職業柄緊張感もありますが、普段はコミュニケーションが取りやすくて、困った時には自然と周りが声をかけてくれるような環境です。
病院内のイベントもあり、その中でも印象的なのが、岩手県盛岡市の夏のお祭り“さんさ踊り”のチームです。実は去年は私も参加したんです。仕事以外でも職員同士で関わる機会があるので、部署を超えて交流できるのも魅力だと思います。
また業務外の時間においても交流の機会が多く、新人歓迎会や異動するスタッフの送別会が開かれたり、日常的に職員同士でご飯に行くこともあります。自分も教育係の先輩と食事に行ったことがありますし、同期とは食堂で一緒にご飯を食べることも。そういう時間があることで、仕事の相談もしやすくなりますし、自然とチームワークも深まりますね。
同期も看護師だけで10人以上いて、入職前には看護師だけではなく、さまざまな職種の方と一緒に研修を受ける機会があります。そこで自然と仲良くなれるので、入職した時点で知っている人がいるという安心感がありました。新しい環境に入るときは不安も大きいと思いますが、このようなつながりがあることで、安心してスタートできる職場だと感じています。
――休みの取りやすさや待遇面では、どんな環境が整っていますか?
ワークライフバランスについては、かなり働きやすい環境だと感じています。休みもしっかり取れるので、仕事とプライベートのメリハリをつけながら働けていますね。
実際、子育てをしながら働いている先輩も多くいますし、シフト制なので休みの希望も出しやすく、お互いに調整しながら働いています。働く人の状況に合わせて、半日勤務にしたり、夜勤なしの勤務形態に変更したりすることもできるので、体調面や家庭との両立を考えながら無理なく働ける環境です。
休みに関しては、毎月シフトを作る前に希望休や有給休暇の希望を出して、それをもとに調整してもらえます。有給と公休を合わせて連休にすることもできますし、夏季休暇や2日間のリフレッシュ休暇もあるので、うまく組み合わせながらしっかり休める環境です。年間休日も120日以上あるので、看護師という忙しい仕事ではありますが、プライベートの時間も大切にしながら働けていると思います。
また、夜勤手当がしっかりしているところも魅力の一つ。夜勤の回数を重ねるごとに手当が上がっていく仕組みになっているので、体力的に大変な部分はもちろんありますが、その分モチベーションにもつながっています。頑張った分がしっかり評価される環境だと感じます。

――盛岡友愛病院での勤務をどのような人におすすめしたいですか?
盛岡友愛病院は、"患者さんに本当に寄り添える看護がしたい"という気持ちを持っている人に、特に向いている職場だと思います。地域包括ケア病棟では、治療だけでなく退院後の生活まで一緒に考えながら関わることができるので、看護師として患者さんと深く向き合いたいという思いが強い方には、やりがいを感じやすい環境です。
もちろん、幅広い疾患や急変対応など、責任の大きい場面も多くあります。それでも、チームで支え合いながら進められる環境と、しっかり休みを取れる働きやすさが両立しているので、「仕事で成長したいけれど、長く無理なく続けたい」という方にも合っていると思います。
頑張った経験が自分の自信になり、それがまた次の患者さんへの関わりに活きていく。そういう仕事の手応えを感じたい方には、ぜひ一度盛岡友愛病院という選択肢を考えてみてほしいです
――ご自身の今後の目標について教えてください
まずは今いる地域包括ケア病棟でしっかり基礎を固めていきたいと思っています。患者さんの状態観察や処置だけではなく、退院支援や多職種との連携など、今の部署だからこそ学べることが本当に多いので、一つひとつ経験を積みながら、自信を持って対応できる看護師になることが当面の目標です。
その先では、外科系の外来や訪問看護にも挑戦してみたいと考えています。外来ではスピード感や瞬時の判断力が求められますし、訪問看護では患者さんが退院した"その先の生活"により近い距離で関わることができます。地域包括ケア病棟で培った、退院後の生活を見据えた視点を活かせる場として、どちらも強く興味を持っています。
盛岡友愛病院には、病棟から外来、訪問看護まで一つの病院の中で幅広いフィールドが揃っています。だからこそ、ここで働き続けながら看護の幅を広げていける環境だと感じています。目の前の患者さんに誠実に向き合いながら、着実にステップアップしていきたいです。



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