株式会社CRS埼玉は、使用済み自動車の引取から解体、リサイクルまでを一貫して手がける自動車リサイクル企業です。回収した車両から再利用可能な部品を選別し、中古パーツやリビルト部品として国内外へ提供するほか、廃車の引取や査定、海外への部品輸出など幅広い事業を展開しています。
単に解体するのではなく、車両の価値を見極めて再資源化・再流通させる点が特徴で、「ねじ1本まで無駄にしない」という考えのもと、環境に配慮した循環型ビジネスを実現し、品質とコストのバランスを重視したサービス提供を通じて顧客との信頼関係を築いています。
今回はそんなCRS埼玉で車両リサイクル業務に携わる入社3年目の山田が、仕事のやりがいや業務を通して身につくスキルなどについて語りました。
ーーこれまでのご経歴を教えてください
CRS埼玉には2023年7月に中途社員として入社しました。それ以前は異なる業界で複数の職種を経験しており、最初のキャリアは花農家でした。現在の職種と全く違うので驚かれるかもしれませんが、高校卒業当時は「自分はデスクワークではない仕事が向いているのではないか」「何かを育てるような仕事がしてみたい」という想いだけは明確にあり、当時所属していた茶道部の顧問の先生に相談したことが転機となり、花農家の道へ進むことになりました。花農家の仕事には8年間ほど従事し、現場責任者として工場長・農場長の役割を担い、日々植物と向き合いながら、大きなやりがいを感じていました。
しかし、経験を積むなかで収入アップも目指したいと感じ、その後はエスカレーターやエレベーターの設備メンテナンス業務へと転職し、約4年働きました。社会インフラを支える重要な仕事に携われたことは大変貴重な経験でしたが、一方で体力的な負担も大きく、将来の働き方について改めて考えるようになったのが2回目の転職のきっかけです。
再度転職を考えたとき、私がもともとスポーツカーに乗ることや車をカスタムすることが趣味であったことから「好きを仕事にしたい」という想いが次第に強くなっていきました。そこで板金塗装や整備職など、車に携わることができる仕事を中心に検討し、最終的に現在の職場であるCRS埼玉と出会いました。
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ーー現在の仕事内容について具体的に教えてください
CRS埼玉の主な事業は自動車のリサイクル業です。解体した部品をリサイクルしたり、中古部品として販売したりしています。私は自動車リサイクルに携わっており、現在はその中でも「前処理」と呼ばれる工程を担当しています。前処理では、車のエアコンに使用されているフロンガスの回収や、装備されているエアバッグを安全に作動させて処理する作業を行っています。その他にも、その後の工程を担当するメンバーが作業しやすいように、タイヤや各種部品を事前に取り外すといった役割も担っています。
自動車リサイクルの全体の流れは、大きく4つの工程に分かれていて、私が担当している前処理の工程に続いて、部品を商品として取り外しやすくする工程、エンジンを下ろす工程、そして最終的に車両をスクラップする工程を経て自動車がリサイクルされます。前処理の工程は基本的に2名体制で行っており、その他の工程については内容に応じて2名から5名ほどのチームで対応しています。お互いに声を掛け合いながら進めていくことで、スムーズに作業を進行できる環境が整っています。
1日に処理する車両の台数はおよそ50台から60台ほどで、これは同業他社と比較しても多い水準だと感じています。この処理数を実現できているのは、工程ごとにしっかりと分業されている点に加え、重機を活用する場面が多く、効率的に作業を進められる体制が整っていることが大きいです。限られた時間の中で正確かつ安全に作業を行うことが求められる職場で、スピードと丁寧さのバランスを大切にしながら、日々の業務に取り組んでいます。
ーー仕事を通してどのようなスキルが身につきますか?
一番身につくスキルは、車に関する知識と対応力だと感じています。もともと車が好きでこの仕事を選びましたが、実際に働いてみると想像していた以上に奥が深く、日々新しい発見があります。メーカーごとに部品の構造や取り付け方法が異なるのはもちろん、同じメーカーであっても車種や年式、バージョンによって使われている部品が細かく違ってきます。一見すると似たような部品でも、外し方がまったく異なることもあり、最初の頃は戸惑う場面も少なくありませんでした。しかし、入社後は約3ヶ月間の研修期間の中で各工程を一通り経験できるため、その段階で仕事全体の流れは理解できました。そうした基礎を身につけたうえで実務に入ることで、無理なくステップアップできている実感がありますし、日々できることが増えていくことに価値も感じます。
その後もさまざまな車両に日々触れ、その都度知らなかったことをしっかりと把握する中で、自然と知識が積み重なっていきました。そのおかげで、入社から半年ほどで国産車についてはおおよその構造や扱い方を理解できるようになり、以前よりも落ち着いて作業に向き合えるようになっています。車の構造を実際に触れながら理解していけるので、車好きの方にとっては知識を深められるだけでなく、楽しみながらスキルを身につけられる仕事ではないでしょうか。
国内外あらゆるメーカーの自動車に向き合う刺激的な日々
奥が深いからこそ何年経っても新鮮に学ぶ面白さを感じられる

ーー自動車リサイクルの仕事のやりがいや面白さは何でしょうか?
この仕事の魅力は「車を終わらせる仕事ではなく、次につなげる仕事である」ということだと思います。私たちが扱う車両は、もともとオーナーの方が大切に乗られていたものばかりです。その一台一台から、まだ使える部品を見極めて取り外し、次に活かしていくことができるというのは、この仕事ならではの価値だと感じています。ただ処理をして終わりではなく、新たな役割を持たせて送り出せることに、大きなやりがいがありますね。
実際に、自分が関わった部品がどのように使われているのかを知る機会があるのも、この仕事の面白さの一つです。実は弊社から私の知り合いの会社に部品を卸すこともあり、取り付け後の写真を見せてもらうことがあるんです。自分が携わったものが別の車で活躍している様子を見ると、仕事の実感がより強く湧きますし、次の作業へのモチベーションにもつながっています。
また、中古部品ならではの価値を提供できる点にも魅力を感じています。新品の部品は価格が高く、塗装なども含めてコストがかかりますが、中古部品であればすでに塗装されているものも多く、多少の手直しでそのまま使えるケースもあります。その分コストを抑えることができるため、車を所有するオーナーの方にとってもメリットのある選択肢になります。そうした形で誰かの役に立てていると実感できることは、この仕事の大きな醍醐味の一つです。
面白さは普段の生活では目にしないような車に触れることができる点です。会社ではときどき特殊車両を扱うこともあり、大型の重機など普段なかなか近くで見ることのできない車両に触れられる機会があります。そういった場面では、純粋な驚きがあり、車が好きな自分にとってはワクワクする瞬間でもあります。日々の業務の中で、そうした楽しさを感じられることも、この仕事を続けていくうえでの原動力になっています。
ーー同僚の方々も「車好き」が多いのでしょうか?
部署には20代から60代まで幅広い世代のメンバーが在籍しており、一見するとバックグラウンドも価値観も違いそうに思えるのですが、実際にはとても自然にコミュニケーションが取れている職場です。そう感じる理由の一つが、やはり「車や機械が好き」という共通点ではないでしょうか。
自動車への興味をもっていたり機械好きな人が多く、それぞれが豊富な知識を持っているため、日常的な会話の中でも学びが多い環境です。例えば、昔の車や珍しい車両が入ってきたときには、気づけばみんなが集まってきて、車についてあれこれ話し始めることがあります。そういった何気ない時間も、この職場ならではの楽しさの一つだと感じています。
また、部署を越えた交流が自然に生まれているのも特徴です。たとえば、昨年入社した新卒のメンバーがスポーツカーを購入したという話を聞いたときには、部署が違うにもかかわらず自然と会話が生まれたりと、年齢や立場に関係なく共通の話題で気軽にコミュニケーションが取れる雰囲気がありますね。

ーー働きやすいと感じる制度や風土について教えてください
CRS埼玉にはとても働きやすい環境が整っています。その中でも特徴的だと思うのが、社内で行われている「未来を作る会議」です。この会議には社長も参加しており、現場の声を直接発信することができます。実際に、そこで挙げられた意見が実現したという事例もあり、自分たちの声がしっかり届くということを実感しています。現場と経営の距離が近いからこそ、現場から積極的に意見を発信しやすい環境が整っています。以前もこの「未来を作る会議」での意見をもとに、上司から部下への評価制度だけではなく、部下が上司を評価するような360度評価制度が取り入れられました。
さらに、働き方の面でも無理なく続けられる環境だと思います。残業はほとんどなく、もし作業が終わっていない場合でも、周囲で声を掛け合って手伝いに行くなど、チームでフォローし合う風土があります。そのため、終業時間はしっかり守られており、仕事とプライベートのメリハリをつけやすいと感じています。休みについても年間スケジュールがあらかじめ決まっているため、予定が立てやすい点もありがたいポイントです。長期休暇の時期も年単位で決まっており、大きく変更されることもほとんどありません。先の予定が見通せることで、プライベートの計画も立てやすく、安心して働き続けられる雰囲気です。
ーーどんな人と一緒に働きたいと感じますか?
やはり「車が好き」という気持ちを持っている方と働けたら嬉しいです。この仕事は、日々さまざまな車に触れることができますし、普段なかなか見ることができない車や、実際に乗る機会の少ない車に関わることもあります。そういった経験は、車への愛着がある方にとっては純粋に楽しめる部分でもありますし、仕事へのモチベーションにもつながるのではないかと思います。
また、部品一つひとつに興味を持てる方や、機械いじりが好きな方にも向いている仕事だと感じています。実際に自分で部品を扱いながら構造を理解していくことができるので、「気になる」「触ってみたい」と思える気持ちがある方であれば、自然とスキルも身についていくと思います。さらに、自分で部品を購入することもできるため、プライベートでもその知識を活かせる点は、この仕事ならではの魅力の一つです。
一方で、私自身もまだ成長の途中にあります。現在は作業の8割ほどは自信を持って対応できていますが、残りの2割はまだ周囲のサポートを受けながら進めています。特に輸入車は種類も多く、扱い方もさまざまなため、完全に理解できているとは言えません。
だからこそ、今後はその残りの2割を自分の力だけでこなせるようになることを目標にしています。そして将来的には、自分が周囲にアドバイスできる立場になれるよう、より知識と経験を積み重ねていきたいと考えています。同じように成長意欲を持ちながら、お互いに刺激し合えるような方と一緒に働けたら、とても心強いですし、より良い環境をつくっていけるのではないかと思っています。

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