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運送業は65歳以上でも働ける?必要な能力やおすすめの働き方を紹介

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エラメク編集部

2025年6月24日 11:33

運送業で65歳以上でも働けるか気になっている方は多いのではないでしょうか。運送業のドライバーは他の仕事と比べて安全に気を配らなければいけません。そのため、65歳以上で働くためには一定の条件があります。本記事では運送業で65歳以上でも働くことができるかについて詳しく解説します。必要な能力やおすすめの働き方についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

運送業は65歳以上でもできる?

運送業は年齢に関係なく働ける業界のひとつです。ドライバー職に関しては、65歳以上の方でも経験や運転技術を活かして活躍できる場面が多くあります。しかし、身体機能や健康面によっては働くことができない可能性もあります。

65歳以上のドライバーは適性診断が必要

65歳以上のドライバーは、65歳以上になってから1年以内に「適性診断」を受診しなければいけません。高齢ドライバーの事故を防ぐために設けられているルールであり、一度受診した後も、3年に一度は受ける必要があります。

適性診断では視力や判断力、反応速度などのチェックが行われます。手間に思えるかもしれませんが、自身の運転技術を客観的に評価するためにも欠かせない制度といえるでしょう。逆に適性診断で問題がなければ、安心してドライバーとして働けるとも考えられます。

65歳以上でも運送業で働く上で必要な能力

65歳以上になっても運送業で働き続けたいのであれば、十分なスキルを保有していることが欠かせません。ここでは、65歳以上でも運送業で働く上で必要な能力を紹介します。自分に当てはまっているかをチェックしてみてください。

安全運転を維持し続ける集中力

高齢になると注意力が散漫になり、運転中のミスによる事故を起こす可能性が高まります

そのため、長時間にわたって集中力を維持し、安全運転を続ける力が必要です。もし、集中力が散漫になってきていると感じる場合は、ドライバー以外の働き方を探した方が良いかもしれません。

体力や持久力

荷物の積み下ろしや長時間の運転など、運送業には一定の体力が求められます。特に、長距離配送やルート配送などの場合は、疲労によって仕事に悪影響が出る可能性が高まります。体力や持久力に自信がない方は、日頃から運動する習慣をつけて、体力づくりに励みましょう。

健康管理能力

65歳以上で働くには、健康状態を常に把握しておくことが不可欠です。定期的に健康診断を受けたり、生活習慣を見直したりして、病気や体調不良を未然に防ぎましょう。毎日、自分の体調をチェックして、無理をして働かないように心がけることも大切です。

コミュニケーション能力

運送業の仕事は車やトラックを運転するだけではありません。顧客や同僚など、多くの人とやり取りをして仕事を円滑に進めていく必要があります。そのため、コミュニケーション能力は運送業で働く上で欠かせないといえるでしょう。高年齢だからといって横柄な態度を取ったり、一方的なコミュニケーションをしたりすると仕事にはなりません。相手のことを思いやってコミュニケーションを取ることが大切です。

時間管理能力

運送業において重要なポイントの1つに「時間通りに荷物を届けること」が挙げられます。そのためには、時間管理能力が欠かせません。計画的に行動して、渋滞やトラブルに備えた余裕のあるスケジュール管理を行いましょう。

65歳以上におすすめの運送業の働き方

65歳以上になると体力や集中力が低下するのは当然のことです。それでも運送業で働き続けたい場合は、働き方そのものを見直してみる必要があるかもしれません。ここでは、65歳以上におすすめの運送業の働き方について解説します。働き方に悩んでいる65歳以上の方は、ぜひ参考にしてみてください。

軽貨物配送ドライバーとして働く

小型車両を使用した軽貨物配送ドライバーは、体への負担が比較的少なく、年齢を問わず活躍しやすいです。個人事業主として働くスタイルも多いため、自分のペースで業務量を調整できる点も魅力です。

送迎ドライバーとして勤務する

福祉施設や学校、企業の送迎ドライバーは、高齢の方でも働きやすい仕事です。運転範囲が比較的狭く、業務時間も一定のため、無理なく働きたい方に向いています。人との交流する機会も多く、やりがいを感じやすい点も特長です。

企業専属のルート配送担当者として働く

決まったルートを回るルート配送は、ルーチンワークが多く、業務内容が安定しているため高齢の方向けの仕事です。体力的な負担も比較的少なく、長期的に働きやすいのも魅力です。

宅配便の短距離配送を担当する

地域内での短距離配送は、運転時間が短いため体への負担が少なく、比較的自由なスケジュールで働くことが可能です。再配達対応などもあるため、柔軟に対応しなければいけませんが、慣れてくれば効率良く働けるようになります。

運送業で65歳以上が働くメリット

運送業で65歳以上が働くメリットは数多くあります。ここでは、運送業で65歳以上が働くメリットについて紹介します。65歳以上でも運送業で働き続けたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

生活リズムを維持できる

仕事をしなくなると、生活リズムが乱れやすくなります。65歳以上になっても運送業で働き続ければ、自然と生活リズムを維持することが可能です。時間を持て余す心配もなくなり、社会との関わりを持つ手段にもなるのは大きなメリットといえるでしょう。

年齢に関係なく働ける環境が多い

運送業界では、年齢よりも運転技術や責任感が重視される傾向があります。そのため、65歳以上でも十分に活躍できるチャンスはあります。他業種と比べても、活躍機会は多いといえるでしょう。高齢者ドライバーに特化した求人も増えており、働きやすい環境が整備されているのも魅力の1つです。

今までに培った経験を活かして活躍できる

65歳以上になってから新たな環境で働くというのは容易ではありません。今まで運送業で働き続けてきた方であれば、経験を活かして活躍することができます。65歳ならではの落ち着きを活かして活躍できるのも、運送業で働くメリットといえるでしょう。

運送業で65歳以上が働く注意点

運送業は65歳以上でも十分に活躍できる業界です。しかし、若い時期と比べると注意しなければいけないポイントも数多くあります。ここでは、運送業で65歳以上が働く際の注意点について紹介するので、必ずチェックしておきましょう。

体調管理を最優先で行う

年齢を重ねると体調の変化が起こりやすくなるため、日々の健康管理が重要です。定期的な健康診断や十分な休息を取り入れ、無理のないスケジュールで働くようにしましょう。

事故が起こりやすいという自覚を持つ

高年齢になると、反応速度や視野の広さなどが若い頃と比べて低下しやすいです。そのため、事故が起こるという自覚を持ちながら、慎重な運転を心がける必要があります。自分の運転技術を過信せず、安全第一で業務を行うことが大切です。

仕事内容と労働条件をしっかり確認する

65歳以上になっても運送業で働き続ける場合は、契約内容や仕事内容、勤務時間、休憩時間などを事前にしっかりと確認しておきましょう。体力に負担がかかりすぎる内容になっている場合は、見直しを相談することも検討してください。

65歳以上のドライバーを雇用する際のポイント

65歳以上のドライバーを雇用するべきか悩んでいる経営者の方もいるのではないでしょうか。ここでは、65歳以上のドライバーを雇用する際のポイントを紹介します。以下のポイントを参考にして、雇用するようにしてください。

健康状態をチェックする

65歳以上の高齢者を雇用する際は、健康状態の把握が必要です。定期的な健康診断を行い、持病や既往歴に注意しながら、安全に業務を遂行できるかを確認しましょう。

運転適性をしっかり確認する

年齢に関係なく安全運転ができるかどうかを判断するため、運転適性検査を受けさせることが有効です。反応速度や注意力については、交通事故のリスクを減らすためにもしっかりと確認することが大切です。

事前に業務内容を明確にする

仕事内容や勤務時間、休憩時間などを具体的に伝えた上で雇用するようにしましょう。伝え漏れがあると、トラブルに発展する可能性があります。年齢に配慮した契約内容にすることで、お互いに安心して働きやすくなります。

安全運転のための教育体制を整える

高齢ドライバーに対しては、交通法規や安全運転に関する研修を定期的に実施することが大切です。長年運転をし続けているからこそ、基本的な要素がおそろかになっているのかもしれません。経験豊富だとしても過信しすぎずに、しっかりと教育を行いましょう。

運送業についてよくある質問

運送業についてよくある質問について紹介します。65歳以上のドライバーの方はぜひチェックしてみてください。

Q. 運送業の平均年齢は?

運送業に従事するドライバーの平均年齢は、おおよそ40代から50代です。若年層の人材が少ない一方で、ベテラン層が多く在籍しているのが特徴です。

参考:トラック運送業の現況について|国土交通省

Q. 運送業は何歳まで働けるの?

明確な年齢制限はありませんが、事業用自動車を運転するには定期的な健康診断や適性診断を受ける必要があります。能力に問題がなければ、70歳以上でも働いている方は少なくありません。

Q. 運送業以外でおすすめの業界は?

体力的な負担が少ない仕事を希望する場合は、警備業、軽作業、清掃業などが選択肢として挙げられます。また、自動車関連の経験を活かして、ディーラーや整備工場などで働くという選択肢もあります。

運送業は65歳以上でも働けるが適性判断や安全運転を徹底する必要がある

運送業は65歳以上でも働くことができます。しかし、安全運転を徹底するために、必要な集中力や体力、持久力などが欠かせません。体力面の負担を減らすために、軽貨物ドライバーとして働く、宅配便の短距離配送を担当するなどもおすすめです。体調管理を最優先で行い、無理のない範囲で働くようにしましょう。


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