製造業の志望動機が思いつかない時の対処方法5選

エラメク編集部
2025年2月21日 14:05
製造業の志望動機は採用されるために必要不可欠な内容ですが、思いつかない人も多いと思います。応募先の特徴や強み、自身が活かせるスキルなど、自身と企業の接点を書き出してみましょう。本記事では、経験者も未経験者も製造業の志望動機が思いつかない時どうするのか?をご紹介します。
製造業の志望動機が思いつかない時の対処方法5選

志望動機を書こうとすると手が止まってしまう方も多いと思いますが、まずは製造業の志望動機が思いつかない時の対処法を5つご紹介します。
応募先についての特徴や強みを調べる
まずは、企業採用のHPを見て、どんな製品を作っているのかや企業理念の特徴など、会社についてじっくり調べます。志望動機が思いつかない時は、リアルな意見が見れる口コミサイトを見てもいいですが、十人十色の意見のため、あくまでも参考程度にしましょう。
業界の中でなぜその企業にしたの書き出す
数ある製造業の中で、なぜその会社を選んだのか、他の会社とどんなところが違うのか、どこに魅力を感じたのか、など書き出してみましょう。書き出すことでアウトプットすることができ、客観的に志望動機を見ることができます。
自身が企業に入社した際に活かせるスキルや資格を考える
会社に入った後に、自身のスキルをどう活かせるのか考えましょう。資格やスキルを持っていることは、勉強した・努力してきた証拠であり、学ぶ意欲が高いと捉えられます。製造業に関連する資格を持っていれば即戦力として採用につながりやすいです。
自身と製造業をつなげる体験談を書き出す
製造業と自身の体験談をつなげることで、志望動機が明確になります。前職での経験や学生時代に入っていた部活・サークル活動で学んだことを、体験談を通して製造業にどう活かせるのか書き出しましょう。
キャリアアドバイザーに相談する
第三者の意見を聞くことで、客観的に自分を見つめなおす機会が生まれます。キャリアアドバイザーは求職者に対してサポートをするプロであるため、対話することで一人では思い浮かばない案が出たり、具体的な答えを導いたりと、漠然とした志望動機がまとまります。
製造業の志望動機に記載すべき内容

志望動機が思いつかない人は、何を書けばいいのか悩み困っている人もいると思います。記載すべき内容をまとめておくことで、志望動機が書きやすくなります。
なぜ製造業を選んだのか?
「両親が製造業をしていて、その背中に憧れて」「前職でものづくりの経験があり活かしたい」「趣味でDIYをしている」など、製造業を選んだ具体的な理由を書くことで、自身のアピールにもつながります。
なぜその会社を選んだのか?
製造業の中でも、なぜ他ではなくその会社なのかをアピールするためにも、会社に対して働きたいという強い気持ちを記載することで、採用者の目に留まる可能性が高いです。志望動機が思いつかない時は、この製品の製造に携わりたい、会社の理念に共感したなど、明確に伝えることで志望動機に説得力が増します。
どの職種に取り組みたいのか?
製造業と一言で表しても、梱包・生産管理・製造など複数の職種があります。どの職種に興味があり、自身の経験をどう活かせるのか明確にしておきましょう。ビジョンがあることで、製造業で働きたいという気持ちを強くアピールすることができます。
自分の強みを書き出す
自分のスキルや経験など強みを書き出すだけでなく、その経験が会社にどのように貢献できるのか、併せて伝えましょう。具体的に書き出すことで、どう貢献できるのかを伝えることができ、印象付けることができます。
NGな製造業の志望動機

製造業の志望動機を書く上でNGな書き方がありますので、志望動機が思いつかない時につい書かないように気をつけましょう。
具体性のない文章
当たり障りのない志望動機を書くと、「どこの企業でもいいのは?」と思われます。会社の特徴を書いたり、他の製造業にはない魅力を書いたり、具体的な動機を書きましょう。熱意のある志望動機は、他の面接者と差別化を図ることができます。
志望動機が弱い
志望動機が思いつかない時は、表面的に良いことを書いた文や、例文をそのまま用いた文などを書いてしまいがちですが、会社に対して興味がないことが採用者に伝わります。上辺だけの文ではなく、誠心誠意書いた文でしっかりと採用者に自身のアピールをしましょう。
待遇面ばかり気にする
給料が良い、自宅から近いなど、条件や待遇面ばかり書いていると、「同じ条件なら違う会社でもいいのか?」と思われてしまいます。会社にとって大事なのは、「入社後どう活躍してくれるのか?どう貢献してくれるのか?」です。「子どもの迎えの関係で〇〇曜日は17時まで勤務希望」「1時間以内の通勤時間希望」など、最低限の希望だけ記載しましょう。
採用者がチェックする志望動機のポイント

自社を選んだ志望動機
会社に対してどのくらい強い志望動機があるのかを見ています。会社に対して具体的に共感した点、興味・関心があることを志望動機に書き、真剣さを伝えましょう。
今までの職務経歴
採用者がチェックすることが多いのが前職の退職理由です。人間関係が嫌で辞めた、給料が安いからなど、ネガティブな退職理由やあいまいな理由を書くと印象が悪くなります。
前職では学んだ事を活かしたい、キャリアアップを目的とした理由など、ポジティブな理由を書き向上心があることを伝えましょう。
製造業志望動機の例文【職種別】

志望動機が思いつかない人向けに、職種別の例文を作ってみましたので、志望動機を書く際の参考にして下さい。
梱包・積み込み
前職での担当していたポジションや取り扱っていた製品について具体的に書きます。 危険物取扱やフォークリフト免許などの資格を持っている方は、即戦力として活躍できるので、しっかりアピールしましょう。未経験者の方は、手先の器用さや正確さが必要な手芸やラッピングなど、細かい作業が得意なこと、それにまつわるエピソードを書くといいです。
「物流倉庫でのフォークリフトの経験を活かし、効率よく積み込み作業をします。」
「前職では化学薬品を扱っていましたが、安全性を維持しながらも、業務の効率化を図ることができました。」
「手芸が趣味で没頭して何時間も作業することがあります。」
生産管理
製造ラインのスケジュールや調整をしてきた経験を書き出します。問題解決の経験があればその体験談も併せて書くといいです。現場との調整力も必要なので、未経験者の方はもの作りが好きなこと、目的のために協力してなにかを達成した経験など、コミュニケーション能力が高いことを具体的に書きましょう。
「製造ラインのスケジュールを5年してきたので、現場とコミュニケーションを取り調整するのが得意です。」
「作業マニュアルを見直し、目標よりも大幅にコストを削減しました。」
「アルバイトでのシフト管理や発注作業をしていたため、スタッフとコミュニケーションを密に取ったり、コスト削減に対して意識が高いです。」
製造
製造業のどの業種で何年製造ラインをしていたのか、身に付けたスキルをどう活かしていくのか、具体的な体験談を書いていきます。ものづくりが好き、コツコツと集中力があるなど、しっかりアピールしましょう。入社後に研修することが多いので、未経験者の方は製造に携わりたい、学びたい姿勢を書くといいです。
「作業効率を上げるために業務改善を行った結果、生産性を向上させた経験があります。」
「前職で得た経験を活かし、貴社に貢献したいと思います。」
「DIYをよくするため、工具の使い方に慣れています。ものづくりの現場に興味を持ち志望しました。」
品質管理
前職で、製品の品質を一定のクオリティを保つためにしたこと、不良品を減らすための対策など、製品の品質維持のためにどんなことをしていたのか具体的に説明しましょう。トラブルが起こった際に動じないこと、データを分析するなど、問題の改善や予防をする分析や改善能力も重要なため、トラブルを解決したエピソードもあれば併せて書きます。
「前職では品質管理のリーダーをしており、品質維持やトラブルが起きた際の対応や改善について力を入れていました。」
「データ分析し製造ラインを改善することで、不良品の削減に成功しました。」
「クレーム処理を対応している際に、クレームのない品質の高い商品を作りたいと思い、品質管理の業種を希望します。」
保全・メンテナンス
機械や設備についての知識、故障を未然に防ぐための知識や技術が重要なため、トラブルが起きたときの対応力をアピールします。これまでの経験があれば具体的に書きましょう。未経験者の方は、細かい作業が得意なこと、クレームがあった時の対応方法など、集中力があり日々のトラブルでも冷静に対応できることを書くのがポイントです。
「10年以上製造設備の保全やメンテナンスに力を入れた結果、数多くの設備トラブルを解決してきました。」
「定期メンテナンスや緊急時の対応以外にも、5Sの徹底やヒヤリハットの共有をし、安全管理に積極的に取り組んだ実績があります。」
「学生時代に機械工学を専攻し、知識や経験を御社で活かしたいと思い志望しました。」
製造業の面接のポイントと対策

自己PRをしっかり考える
自己PRは、自分のことをアピールし、他の面接者と差別化するための大事な項目です。自分の強みを書くだけでなく、製造業の中でどのように強みを活かせるのか明確にします。
事前に質問を用意する
面接の最中に必ず質問する場がありますが、質問がない・薄い質問をした場合、会社に興味がないと思われてしまいます。事前に3〜5つほど質問を用意し、積極的に会社を知ろうという気持ちを伝えましょう。
長期的に働く意思を伝える
キャリアアップについて質問したり、今後会社をどのようにしていきたいかなどの、数年先のビジョンについて質問することで、会社の将来について考えていることをアピールできます。
製造業が求める人材の特徴

ものづくりが好き・手先が器用
製造業に転職する際に経験やスキルは大切ですが、中でも大切なことはものづくりが好きなのかという点です。また、製造業は手先を使う作業が多いため、手先が器用な人も重宝されます。
コツコツと作業ができる
製造業は長時間同じ作業を繰り返すことも多く、単調な作業が多いです。コツコツと作業できる人は、集中力や忍耐力が強い傾向があるので、しっかりと仕事をこなしてくれるため重宝されます。
自己分析をして志望動機を明確にする

製造業の志望動機が思いつかない時は、希望の職種やスキルなどの自己分析、選んだ会社について調べよく理解するようにしましょう。志望動機は会社に対して自身をアピールする場のため、しっかりと内容を整えることが必要です。